情報発信の教室とは
「情報発信の教室」は、2019年、高知県立伊野商業高等学校の 3 年生の特別授業において、ウェブサイトでの情報発信を学ぶ目的で立ち上がりました。
授業は、全 10 コマの特別授業と、授業の合間の調べ学習によって構成されます。高校生は、地域課題の解決やや地元の活性化など、自分たちの興味がある領域で調べ学習やフィールドワークを行い、気づいたこと、提案したいことなどを Web ページにまとめていきます。
授業では、HTML のコーディングなど技術的なことは扱いませんが、HTML の基本的な考え方や、見出しの付け方、自分たちのことを知らない相手に興味を持ってもらうためのポイントなどを学びながら、コンテンツを作っていきます。
また導入授業では、インターネットがどのように私たちの生活に影響を与え、これからどんな力を身につけるべきか?を一緒に考えるキャリア講義の要素も入れています。
完成した提案コンテンツは、Webサイト「こうしよ!」に掲載され、また授業の後半ではプレゼンテーションとして校内で発表の機会があります。
高校生が地域がもっと素敵になる提案をするウェブサイト 「こうしよ!」高校生ならではの素直な視点、率直な意見を御覧ください。
活動の背景・きっかけ
まんまる高知メンバーの坂上が、プログラミングスクール・スタパ!を運営する土居さんに声がけいただいたことをきっかけに、「高校で体験しておくと役立つ Web 制作の授業って、なんだろう?」と担当の先生たちと話し合いました。
エンジニアを目指す生徒は多くない中、HTML や CSS などの Web制作技術を学んでも、卒業後に活かせる機会は少ないのかもしれない。それなら、「Webを通じた情報発信」を経験するほうが、どんな進路を選んでも役立てられるのではないか。
そんな話の中から、以下のような内容を取り入れた授業が試験的にスタートしました。
- インターネットの世界で起こっていることを知る
- 就職してから求められる情報発信や人に伝えることの意味
- 実際にWebページを通じて情報発信を行ってみる
- アクセス解析データから、見てもらうコンテンツ作りの難しさを知る
なお、生徒の皆さんには、授業の最後にチームごとに制作したページのアクセス数を共有しています。
情報発信の教室に取り組んでくださる学校やメンバーを募集しています
地域の方や教育関係者のみならず、たくさんの方に閲覧いただけると、生徒の皆さんの励みにもなりますので、SNSでのシェアや応援のメッセージをいただけると幸いです。
「こうしよ!」に、生徒の提案を掲載したい高校の先生も募集しています。